長秒撮影時のMEMO(参考用)

 長秒で撮影する時の基本と注意点

  • ISO感度固定(基本ISO100) 
  • 絞り優先モード(基本 F11からf18だがレンズと表現方法により絞りの数値を決める)
  • 30秒超(最近のオリンパス機は60秒超だったかな?)の長秒はバルブ撮影でリモートレリーズで押している時間だけシャッターが開いているので、勘と知能でシャッタースピードを決めてください。(絞り値は前記同様)
   それじゃああまりにも乱暴なので、 シャッタースピードの決め方はケンコーのサイトが参考になりますので、こちらをご覧くださいませ。
     https://www.kenko-tokina.co.jp/special/product_type/nd/nd_speed.html

  • 手振れ補正OFF (ボディ側もレンズ側も手振れ補正をオフにすることを忘れないこと)
  • リモートレリーズでシャッターをきる。(リモートレリーズがない時の手段はセルフタイマーを利用する。ただし、シャッターのタイミングはセルフタイマー任せになるので狙った瞬間は逃す場合が多い)

  • しっかりした三脚と雲台を使用すること。(やたらと脚を伸ばさない)
  • 橋の上や道路脇などは車の通過で揺れるので注意。
  • 望遠レンズ等鏡筒の長いレンズは風の影響を受けやすいので、傘や構造物などで風除けすると良い。(フードも結構風の影響を受けるよね。)


長秒 日本海 夕景 景色
長秒で日本海の夕景を撮る  f :14  ss:60秒  NDフィルター使用




 NDフィルターを使用する場合
 (ケンコーの円形フィルターしか使ったことがないですが)

  • NDフィルターは多く重ねても最大3枚までぐらいかな。画質低下につながる。
  • 広角レンズはNDフィルターでケラレが生じないか確認すること。
  • PLフィルターもNDフィルターの役割をするが、広角レンズの時は光の偏りが生じるので気をつける。
  • ND4,ND8,ND16,ND400の4種類持っていると便利ですが、荷物が嵩張る、交換が面倒だから長秒は多用しないというなら、ND4の購入は後回しかな。昼ならND16とND400の利用が多く、曇り、夕方の明るくない時なら、ND8とND16があれば良いかな。(私は意外と微妙な調整でND4は重宝しています。)


その他には

  • NDフィルターを着けたり外したりする際は落とさないこと。落とすと枠からフィルターが脱落する、割れる、傷つく。(以前に交換の際に3枚重ねたまま崖下に落とした経験あって、相当なショックでございました。)
  • NDフィルターは傷つきやすくコーティングが剥がれやすいので取り扱いに気をつける。
  • NDフィルターは安価ではないので、様々なフィルター枠のサイズのレンズで利用しようとする場合は、ステップアップリングを利用しても良いと思う。ただし、フードの装着とレンズキャップの使用は出来なくなります。レンズ購入の際にフィルター枠が同一になるかどうかも気にした方が良いかもです。
  • 星景などで数時間の撮影の場合、写真に熱ノイズが写ったり、特に夏場ではオーバーヒートしてシャッターが下りなかったりもするので熱対策してください。(ボディが小さく防塵防滴構造の機材は気をつけた方がいいような気がします)



 ざっくりと記してみましたが、もし、これから長秒撮影してみようかな、という方に参考になれば幸いです。

 また、最近は、静止画用の精度の良い可変NDフィルターも発売されていますので、それを利用すると、もっと気軽に長秒撮影が楽しめるのかとも思います。高価なのが欠点ですがね。




「晴れ、時々写真。」