片岡義男の世界に浸かる。

60オーバーに甘い罠。

 片岡義男のストーリーと私の生活とのギャップ。その非日常感がたまらなく、片岡の世界の甘くとろける夢の世界へと誘ってくれる。60オーバーになっても、今なお男の心に入り込んでくるハニートラップのようだ。
 いつの間にかストーリーが始まり、いつまでも続く終わりなきストーリー。文字の羅列はとっくに終わっているのに、脳内では心地よく穏やかな海の波の音と情景のようにストーリーが続いていく。
 初めに片岡義男の小説に出会ったのは大学生の時だった。「彼のオートバイ、彼女の島」これが一番最初だったかな。
 それ以降は「ボビーに首ったけ」「幸せは白いTシャツ」....。


増殖しちゃいました。

 片岡義男の小説ってどれもこれも絶版なんですよね。今になってもっと読みたい衝動に駆られて、中古本を手に入れています。なんだか楽しいです。読むことももちろんですけど、取集することも。
 最近まで手元にあったのは若かりし時に購入し、かつ処分せずに残っていたのが3冊だけ。それが今や、(Wって購入しちゃっている本もありますが)全部で46冊なり。中古本だから日焼けしているし汚れているけど、これらがずらーりと並んでいる書庫を眺めるのも爽快です。
 

片岡義男
スタバで片岡義男の世界に浸かる心地良さ。







「晴れ、時々写真。」