濃密な文庫本の片岡作品。

 「ぼくはプレスリーが大好き」片岡義男著 昭和49年初版発行

約300ページの文庫本。

 人口密度ならぬ文字密度が高し。改行少なく余白も少ない。

 内容も濃く 1920年代頃より戦後のアメリカでの音楽の系譜をずーっと語られている。書き溜めていたメモは まさに Blowing the mind (心の爆発)によって記されているのではないだろうか。

 片岡義男の小説を先月の中程から読み始め、スイスイと読み進んでおり、すでに6冊ほど読み終えているのだが、 この「ぼくはプレスリーが大好き」は数日かかってまだ70ページしか消化していない。

 今のところ、エルビス・プレスリーの登場場面は少ない。プレスリーが一躍有名になる時代背景を長々と読んでいるような感じ。

 これ小説っていうより戦前から戦後までと言ったアメリカ音楽の時代考証ものなのかも。

アメリカ音楽はほぼほぼ知らない私ですが、それでも面白いのは片岡義男の力量なのでしょう。










「晴れ、時々写真。」